先に要点をお伝えします。
この機器の価値は、パチンコ台そのものにあるのではなく、 「やらされる訓練」を「自分から関わりたくなる時間」に変えやすいことにあります。
その結果として、手だけでなく、視線移動、姿勢保持、足の動き、判断や予測といった複数の要素が自然に重なりやすくなります。 私たちは、この重なりこそが福祉施設における価値だと考えています。
ただし、導入判断では「面白そう」だけでは足りません。 音、安全性、誤解や苦情、設置スペース、運用方法、最後の処分や回収まで見てはじめて、安心して判断できます。 このページは、その確認を一か所でできるように構成しています。
目次
1. なぜこのパチンコは全身を使う機能訓練につながりやすいのか
私たちは、この機器を単なるレクリエーション機器としてではなく、 楽しさを入口にしながら、体と脳を同時に動かす時間を生みやすい機器として考えています。
介護現場では、必要性があっても単調な訓練ほど続きにくく、 「やった方がいいのは分かるけれど、気が進まない」という壁がよくあります。
そこで私たちが重視したのが、 利用者様が自分から台の前に向かいたくなる設計です。 「当たりそうだからもう少しやりたい」「次を見たい」と感じることが、結果として操作時間、集中時間、姿勢保持時間につながります。
実際の現場でも、普段は訓練に積極的でない方が、自分から席につき、 気づけば一定時間集中して取り組んでいた、という反応は珍しくありません。 私たちは、そこにこの機器の大きな意味があると考えています。
単調な訓練は続きにくい
必要性があっても、楽しくない、面倒、気分が乗らないと参加が消極的になりやすくなります。
楽しさが参加を支えやすい
やってみたい気持ちが、結果として操作・集中・姿勢保持・下肢の動きにつながりやすくなります。
この機器の本質
私たちが目指しているのは、訓練を押しつけることではありません。 楽しさから入って、結果として複数の動作や認知的な働きが重なりやすくなる構造を作ることです。
2. 脳科学から見たパチンコの可能性
パチンコやパチスロは、単純な反復動作だけで成り立つ遊びではありません。 実機を用いた脳活動実証調査の公表情報としては、一般に 遊技機メーカー等の業界団体(日工組・日電協)や、 脳科学の分野で知られる諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授らによる共同研究が挙げられます。
脳活動実証調査の概要として知られている内容
高齢者がパチンコ・パチスロの実機を遊技している際の脳血流量を、 NIRS(近赤外分光法)などの装置で測定し、 遊技中に脳の前頭前野(思考・判断・意思決定などに関わる部位)が活性化することが確認されたとする公表情報があります。
また、短時間の体験だけではなく、週に数回、数か月にわたって継続した場合に、 認知機能テスト(MMSEなど)のスコア維持・改善傾向が見られたとするデータも公表されています。
私たちはこの情報を、医療的な効果を断定するためではなく、 実機を使った継続的な関わりが、脳と身体を同時に使う時間を生みやすいことを示す科学的知見として捉えています。
遊技中には、たとえば次のような処理が同時に起こります。
- 盤面や液晶、玉の流れを追う視覚情報の処理
- どこを見るか、どう操作するかを選ぶ判断
- 当たりへの期待や展開予測による注意の持続
- 見ながら、考えながら、手や足を動かす複合的な処理
| 視覚 | 液晶・盤面・玉の動きを追うことで、視線移動や注意の切り替えが自然に発生します。 |
|---|---|
| 判断 | どこを見るか、どう操作するかといった細かな判断が継続的に発生します。 |
| 期待感 | 「次はどうなるか」という予測が、集中の持続を支えやすくなります。 |
| 複合処理 | 見ながら、考えながら、手や足も動かすことで複数課題が自然に重なります。 |
会社としての考え方
私たちは、脳活動実証調査をもって医療的な効果を断定したいわけではありません。 そうではなく、実機を使った継続的な関わりが、脳と身体を同時に使う時間を生みやすいという方向性を理解する材料として大切にしています。
科学的な整理をよりやさしく確認したい方は、 研究データが示す、パチンコと介護予防の可能性 もあわせてご覧ください。
3. 特許第6719977号の核心 ― デュアルタスクの工学的実現
特許第6719977号の本質は、パチンコ台をそのまま使うことではありません。 私たちが設計したのは、 複数の身体動作と認知的な働きが自然に重なる構造です。
手を使う
ハンドルや操作部により、上肢や手指の協調動作を引き出します。
目を使う
画面や盤面の変化を追うことで、視線移動と注意配分が生まれます。
足を使う
足踏みペダルなどにより、下肢の動きを自然に組み込めます。
脳を使う
予測・判断・期待感が重なり、認知的な刺激が高まりやすくなります。
開発の途中で私たちが感じたのは、「手だけの操作では、動きの幅が限定される」ということでした。 そこで、どうすればもっと自然に全身へ広がるのかを考え、足踏みペダルを組み込むことで、 上肢だけでなく下肢も関わる構造へ発展させました。
ここで大切なのは、無理に運動させることではありません。 画面を見ながら、タイミングを合わせながら、座ったまま左右の足を交互に使う。 その自然な重なりが、この機器の大きな特長です。
機能訓練指導員の視点で見ると
左右の足を交互に使うことで、歩行に近いリズムを作りやすく、 さらに画面確認や操作判断が同時に入るため、 下肢運動と認知課題を組み合わせたデュアルタスク的な運動プログラムとして整理しやすいのが特長です。
私たちは、この点が現場の機能訓練指導員や専門職にとって、計画書や実施記録へ落とし込みやすいポイントになると考えています。
私たちの開発思想
意識して「訓練をしましょう」と構えるのではなく、 楽しんで操作しているうちに、結果として複数の動作や認知的負荷が重なることを目指しています。
4. 導入前に知りたい情報をテーマ別に確認できます
介護施設でパチンコの導入を検討すると、 「音は大丈夫か」「安全に使えるか」「苦情や誤解はないか」「どの施設に向いているか」「設置スペースは足りるか」など、さまざまな疑問が出てきます。
私たちは、導入判断は感覚ではなく、材料をそろえて行うべきだと考えています。 そのためこのページでは、導入前に実際に問題になりやすいテーマを分けて整理しました。
気になる項目から読み進めていただければ、施設内での説明や稟議資料づくりにもつながりやすい構成です。
社内共有用の資料を持ち帰りたい方へ
このページは情報量が多いため、施設内会議や社内説明用にPDF資料をあわせて確認いただくと整理しやすくなります。 導入検討用の資料として、機能訓練用パチンコのパンフレットPDFもご用意しています。
8. 代表・執筆者情報
導入相談・資料確認・関連ページのご案内
「まずはデモ機で確認したい」「自施設に向くか相談したい」「資料を見て社内説明に使いたい」 という場合は、下記からお進みください。