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デイサービスに行きたがらない男性への対応
怒る・拒否する理由と声かけ【2026年】

「デイサービスの日になると機嫌が悪くなる」「行く話をすると怒る」「送迎時に拒否する」。通所を嫌がる理由は一つではありません。この記事では、本人の希望、体調、環境への不安、過去の経験、活動内容との相性などを分けて考え、無理に説得せずに次の一歩を探す方法を整理します。

公開日:2026-04-06 更新日:2026-10-04 テーマ:デイサービス/男性利用者/通所拒否 対象:ご家族・ケアマネ・施設職員

「デイサービスの日になると機嫌が悪くなる」
「行く話をすると怒る」「送迎車が来ても乗りたがらない」

こうした通所拒否があると、ご家族も施設側も「どう声をかければよいか」と悩みます。ただし、拒否や怒りだけを見て「わがまま」「頑固」と決めつけると、本人が何を嫌がっているのかが見えにくくなります。

まず確認したいのは、本人は何を嫌がっているのかです。デイサービスそのもの、送迎、知らない人との集団生活、活動内容、長い滞在時間、体調不良、過去の嫌な経験など、背景によって対応は変わります。

男性だけに起こる問題ではありません。女性でも、環境の変化、不安、体調、過去の経験、本人の希望と合わない活動などを理由に通所を拒むことがあります。本記事では検索されることの多い「男性」に焦点を当てますが、対応の基本は性別で決めつけず、その人が嫌がる理由を確認することです。

この記事でわかること

デイサービスを嫌がる理由を、まず分けて考える

通所拒否の理由は人によって異なります。同じ「行きたくない」でも、環境への不安、本人の希望との不一致、体調、送迎、活動内容、人間関係など、確認するポイントは複数あります。

① 本人にとって「行く理由」が見えない

何をする場所なのか、自分がそこでどう過ごすのかが分からないと、不安や拒否につながることがあります。本人が理解できる言葉と具体的な予定で説明します。

② 活動内容が本人の興味と合っていない

集団体操、歌、工作などが合う方もいれば、合わない方もいます。性別ではなく、これまでの仕事・趣味・生活歴から関心のある活動を探します。

③ 長時間・集団環境が負担になっている

人の多さ、音、待ち時間、長い滞在時間などが負担の場合があります。短時間利用や人の少ない時間から試せるかを相談します。

④ 体調や身体面に理由がある

痛み、疲労、睡眠不足、排泄の不安、聴こえにくさなどが背景にある場合もあります。普段と違う拒否が急に出た場合は、活動内容より先に体調面を確認します。

無理に説得せず、本人が受け入れられる条件を探す

目標は「何としても行かせること」ではなく、本人が嫌がる理由を確認し、受け入れられる条件があるかを一緒に探すことです。本人の意思を尊重しながら、短時間、見学だけ、活動を選べる形などを施設・ケアマネジャーと相談します。

アプローチ①:過去の経験や得意分野を活かす

仕事や趣味で培った経験を活かせる場面があると、施設での過ごし方をイメージしやすくなることがあります。ただし、「役割を与えれば行くはず」と決めつけず、本人が望むかを確認します。

たとえば、機械に関心がある方なら機器を見てもらう、園芸経験がある方なら植物について話してもらうなど、本人の経験に近い入口を探します。

アプローチ②:活動の目的を分かる言葉で伝える

単に「リハビリです」と言い換えるのではなく、何をするのか、どのくらい行うのか、本人にとってどんな意味があるのかを具体的に伝えます。道具や写真を見せ、実際の活動が想像できるようにすることも有効です。

目的の見えない活動に抵抗がある方でも、専用の器具や分かりやすい手順があると、活動の意味を理解しやすくなる場合があります。ただし、本人が関心を示さない活動を「訓練だから」と押しつけないことが大切です。

例えば、専用の器具を使った「握る・踏む・回す」といった動作は、活動内容を本人に説明しやすく、運動のきっかけとして取り入れやすい方法です。身体機能への具体的な目標や評価は、施設の専門職が本人の状態に応じて設定します。

重要なのは、遊びを訓練と言い換えることではありません。施設で機能訓練として扱う場合は、本人の状態、目的、実施方法、安全面、評価方法を専門職が確認し、施設の運用方針に沿って位置づけます。

ポイント:「男性だから役割が必要」と決めるのではなく、本人が何を大切にしてきたか、どのような過ごし方なら受け入れやすいかを確認します。

家族・職員の声かけと、避けたい対応

拒否があるときは、正しさを説明するよりも、本人が感じている不安や不満を確認することが先です。ご家族と施設職員で情報を共有し、同じ方向で対応すると混乱を減らしやすくなります。

取り入れやすい声かけ

  • 「今日は見学だけにして、合わなければ帰りましょう」
  • 「○○について詳しいので、少し教えてもらえませんか」
  • 「運動を何分やるか、一緒に決めましょう」
  • 「人が少ない時間から試してみましょう」
  • 「嫌だったことを教えてください。次は調整します」

避けたい対応

  • 「みんな行っているから」と一方的に説得する
  • 本人に説明せず、別の用事だと偽って連れて行く
  • 怒りや拒否を「わがまま」と決めつける
  • 初日から長時間の参加を求める
  • 嫌がった活動を繰り返し勧め続ける

実務上のポイント:「通所できたか」だけを成功基準にせず、見学できた、送迎車まで行けた、短時間滞在できた、本人から希望を言えた、という小さな変化も共有します。

急に拒否や怒りが強くなった場合は、痛み、体調不良、睡眠不足、薬の影響、認知機能の変化、対人関係の問題などが隠れていることもあります。普段と違う変化がある場合は、施設の看護職・医療職や担当ケアマネジャーに相談してください。

通所できた後は、本人の興味に合う活動を探す

「デイサービスへ行きたくない」と「デイサービスには行くがレクリエーションには参加しない」は別の問題です。通所できても活動に参加しない場合は、施設そのものではなく、活動内容や参加方法が合っていない可能性があります。

レクには参加しない

見学、短時間参加、本人の趣味・生活歴に合う活動など、参加方法を広げます。

活動の選択肢を増やしたい

運動、交流、脳トレ、創作など複数の選択肢から本人に合うものを探します。

昔の趣味や経験にパチンコが含まれる方であれば、パチンコを活動の入口にする方法もあります。これは男性利用者全般に向くという意味ではなく、本人が知っている・興味がある活動の一例です。

本人の興味が、活動場所へ向かうきっかけになった事例

当社が福祉施設へ機器を導入した際、普段は部屋からなかなか出てこなかった利用者様が、機能訓練用パチンコに関心を示し、自分から活動場所へ来て複数回取り組んだ例がありました。

この事例は「パチンコが通所拒否を解決した」というものではありません。本人が以前から知っている・興味を持てる活動が、その施設内で活動場所へ向かうきっかけになった個別事例として紹介しています。

この事例から考えられること
  • 本人の興味に合う活動は、参加を促す言葉より先に「自分から行ってみたい」という動機になり得る
  • 活動場所へ自分から移動したという行動が確認された
  • 一度だけでなく複数回利用されたかを見ることで、継続性を確認しやすくなる

※利用者様の反応には個人差があります。性別、認知機能、身体状況、過去の経験、施設環境などによって結果は異なります。

まとめ

デイサービスに行きたがらない男性への対応で大切なのは、「行かせる方法」を先に考えるのではなく、本人が何を嫌がっているのかを確認することです。

すでに通所できていてレクリエーションだけ参加しない場合は、男性利用者が参加しやすいレクリエーション設計へ進むと、より具体的に整理できます。

次に読むページ|悩みの種類で選ぶ

男性利用者がレクリエーションに参加しない

通所はできるが、集団レクや活動には参加しない場合の参加設計です。

介護レクリエーション完全ガイド

レクの目的・種類・参加率・安全管理まで、介護レク全体を整理します。

介護レクリエーションのネタ100選

本人の興味に合う活動候補を増やしたい場合に使えます。

パチンコを活用した介護レクリエーション

過去にパチンコ経験や興味がある方への活動候補の一例です。

実際の施設の声・事例

福祉施設で実際にどのように利用されたかを確認できます。

現場データ・施設アンケート

利用人数・回数・複数回利用・職員評価と、データの限界を確認できます。

この記事の作成・運営について

本記事は、有限会社グローバルスタンダードが運営しています。当社の福祉施設向け事業で得た現場経験を踏まえつつ、通所拒否への対応について一般的な整理を行ったもので、個別の医療判断・診断・介護計画を代替するものではありません。

急に拒否や怒りが強くなった、痛みや体調不良が疑われる、普段と様子が違う場合は、施設の看護職・医療職、担当ケアマネジャーなどへ相談してください。個別の支援は本人の状態と施設の方針に基づいて判断します。