第10章|やさしく読むガイド

「こんな器具があったらいいな」は、
相談できるの?

福祉施設から届く「もう少し負荷を変えたい」「別の動きを取り入れたい」という要望は、器具を見直すきっかけになります。
2026年には、施設からの要望を受けて木製バランスボードが新たに加わりました。

要望を聞いたあと、対象となる利用者さま、必要な動作、安全性、使いやすさ、製作の可否などを確認します。
すべての要望を必ず製品化できるわけではありませんが、具体的な案がなくても相談できます。

まず分かること 器具開発の
基本の考え方
次に分かること 現場の声が
開発になる流れ
さらに分かること 循環型福祉プロジェクトとの違い
最後に進める先 器具開発の相談先
グローとロバスターが機能訓練新器具開発について話しているイメージ画像
器具開発は、現場で必要とされている動きや使いやすさを、少しずつ形にしていく取り組みです。

器具開発って、特別な人だけの話ではありません

「うちには関係ない」と思っていた方にも、身近に感じてもらえるところから整理していきます。

質問するグロー
質問するグロー グロー
グロー 器具開発って聞くと、なんだか専門の会社や技術者だけがやる、 難しい話のように感じてしまいますね。
ロバスター先生
ロバスター先生 ロバスター(先生)
ロバスター(先生) 器具の設計や製作には専門的な確認が必要ですが、出発点はもっと身近です。
「もっとこうできたらいいのに」「うちの利用者さんには、こういう動きが必要なんだよね」
そうした現場の一言が、開発の入口になることが多いのです。
驚いたグロー

グローからひとこと:
「今ある器具を少し変えたい」「もっと使いやすくしたい」という発想も、器具開発の入口になります。

施設の要望から、木製バランスボードが加わりました

2026年にNHK「おはよう日本」で紹介された際、施設から寄せられた要望を受けて追加した器具です。

驚いたグロー
驚いたグロー グロー
グロー 施設から「こんな器具がほしい」と伝えたことで、本当に新しい器具が増えた例があるんですね。
説明するロバスター
説明するロバスター ロバスター(先生)
ロバスター(先生) はい。木製バランスボードは、その具体例です。
施設ごとに利用者さまや取り入れたい動作が違うため、現場の希望を聞きながら器具の追加や改良を検討できます。
施設の要望を受けて追加された木製バランスボード
施設からの要望を受け、2026年に追加された木製バランスボード

要望がそのまま製品化されるとは限りません。
利用目的、安全性、製作方法、費用、既存器具との組み合わせなどを確認したうえで、対応できる内容を検討します。

器具開発の正体は、「現場の困りごとを形に変えること」です

どんな器具が必要かは、現場の状況や利用者さんの違いによって変わってきます。

困ったグロー
困ったグロー グロー
グロー たとえば現場では、どんなことが「器具開発につながる声」になるんですか?
ロバスター先生
ロバスター先生 ロバスター(先生)
ロバスター(先生) たとえば、こんな声です。
「もっと負荷を上げたい」
「もっと簡単に参加できるようにしたい」
「この動きを、もっと自然に引き出したい」
「準備や説明を、もっとシンプルにしたい」

こうした声を受けて、今の器具を見直したり、新しい形を考えたりすることが、器具開発につながっていきます。
1. きっかけ

現場で感じる「足りない」

違和感や困りごとが出発点です。

今ある器具や運用で足りないところを言葉にすることが、最初の一歩になります。

2. 発想

どう変えればよいかを考える

小さな改善案でも十分です。

負荷・使いやすさ・参加しやすさなど、何を変えたいのかを整理することで方向性が見えてきます。

3. 形

試作や仕様の調整へつなぐ

声を具体化する段階です。

アイデアを実際の器具や構成、動き、センサー、使い方へ落とし込んでいきます。

4. 改善

使って見直し、さらに良くする

一度で終わりではありません。

使いやすさや反応を見ながら見直すことで、より現場に合った形へ近づいていきます。

器具開発は、現場の声から少しずつ育っていきます

いきなり完成形が決まるのではなく、使いながら整えていく流れです。

器具開発の流れ

現場の声 → 方向性の整理 → 試作や調整 → 現場確認、という流れで進んでいきます。

1

現場の声

「もっとこうしたい」「ここが使いにくい」という率直な声が出発点になります。

2

方向性の整理

どんな利用者さんに向けるか、何を引き出したいか、何を改善したいかを整理します。

3

試作・仕様調整

動き、負荷、参加しやすさなどを考えながら形にしていきます。

4

現場で確認

使いやすさや運用しやすさを見ながら、さらに改良していく流れです。

器具開発には、それぞれの立場で関わり方があります

「作る人」だけでなく、「使う人」「運用する人」の声も大切です。

福祉施設の方へ

現場の課題を伝える

利用者層や運用実態をもとにした声が重要です
参加しやすさ 負荷調整 運用しやすさ

「うちの利用者さんには、こういう器具が合いそう」「今はここが難しい」といった声が、開発の方向性になります。

現場スタッフの方へ

使い勝手を伝える

日々の運用感覚が開発を現実的にします
説明のしやすさ 準備のしやすさ 安全配慮

準備や説明の手間、見守りやすさ、利用者さんの反応など、日々の感覚がとても重要です。

メーカー・開発側へ

形にしていく役割

現場の声を構造や仕様へ落とし込みます
構造設計 試作 仕様調整

現場の声を受けながら、動きや使い方を実際の器具へつなげていく役割です。

まず知りたい方へ

全体像を理解する

まずは知ることからで大丈夫です
仕組み理解 役割理解 参加イメージ

器具開発は「特別な人だけが関わるものではない」と分かると、参加イメージがつかみやすくなります。

施設からの要望と、企業などとの共同開発では相談内容が異なります

施設の使い勝手に関する相談も、企業・大学・専門職との開発連携も受け付けています。

循環型福祉プロジェクト
  • 使われなくなった台を回収し、再生し、福祉施設へつなぐ流れが中心
  • 不要台の提供、施設導入、企業支援の相談
  • 無償提供の条件や回収方法を確認する
器具の開発・改良
  • 施設の利用者層、必要な動作、使いにくさを相談する
  • 企業・大学・専門職は技術、評価、試作などの連携を相談する
  • 内容を確認し、対応や開発の可否を個別に検討する
気づいたグロー
気づいたグロー グロー
グロー 台の提供や導入の相談と、新しい器具を考える相談は、入口が違うんですね。
ロバスター先生
ロバスター先生 ロバスター(先生)
ロバスター(先生) その通りです。器具の相談では、誰が使うのか、どんな動作を取り入れたいのか、今何に困っているのかを伝えてください。

1. 施設からの要望

利用者層、取り入れたい動作、既存器具の使いにくさなどを伝えます。

2. 開発パートナーからの相談

技術、製造、研究、評価、デザインなど、連携できる内容を伝えます。

3. 相談後に内容を確認

安全性、実現性、費用、知的財産などを確認し、次の進め方を個別に検討します。

「こういうのがあればいいのに」が、器具開発の入口です

大げさな提案でなくても、現場で感じていることに意味があります。

もっと負荷を上げたい

元気な方が多い施設では、今の器具では物足りないという声が出ることがあります。

もっと簡単に参加できるようにしたい

複雑な説明がいらない、直感的に取り組める構造が求められることがあります。

特定の動きを自然に増やしたい

足元、上半身、左右移動など、引き出したい動きを意識した発想が生まれます。

現場の手間を減らしたい

準備や見守りの負担を少しでも軽くしたい、という視点も立派な開発テーマです。

最初から完成した案を持っていなくても大丈夫です。
現場で感じていることを言葉にすることが、器具開発の入口になります。

よくある疑問

器具開発に興味はあるけれど、まだ相談するほどではないという方にも読みやすいようにまとめています。

1. 本当に、施設側の声が開発につながるの?

施設から要望を伝えられるか知りたい方向けです。

Q器具開発って、メーカーだけが関わるものですか?
ロバスター先生
ロバスター(先生)

いいえ。実際には、現場の要望や運用上の課題が大切な出発点になります。開発側だけでは見えない使い勝手や利用者層の違いが、器具開発の方向性を決めることも多いのです。

現場を知っているからこそ関われる部分があります。

2. 循環型福祉プロジェクトと何が違うの?

台の再活用と器具の開発の違いを知りたい方向けです。

Q循環型福祉プロジェクトとの違いは何ですか?
ロバスター先生
ロバスター(先生)

循環型福祉プロジェクトは、再生した台を福祉施設へつなぐ取り組みです。一方で器具開発は、現場の声をもとに、新しい機能訓練器具や仕様を一緒に作っていく取り組みです。

「届ける」ではなく、「一緒に作る」が器具開発の中心です。

3. どんな相談が開発につながるの?

まだ具体的な仕様がなくても大丈夫です。

Qどんな相談が器具開発につながりますか?
ロバスター
ロバスター

「もっと負荷を上げたい」「もっと簡単に参加できるようにしたい」「この動きを自然に引き出したい」といった率直な声が、開発の入口になります。

完成した案がなくても、現場で感じていること自体に意味があります。

4. まず何を伝えればいいの?

相談の入口を分かりやすくしています。

Qまず何を伝えればよいですか?
ロバスター
ロバスター

利用者層、困っていること、増やしたい動作、現場で感じている課題などを伝えるだけでも、最初の相談として十分です。

「うちではこういう方が多い」「今はここが難しい」だけでも、相談の入口になります。

器具開発は、現場の困りごとや希望を形に変えていく取り組みです。
「うちの声も関係あるかもしれない」と感じたら、それが入口になります。

笑顔のグロー

「こうだったらいいのに」と思ったことがあれば、それがはじまりです

「もっとこうしたい」「この動きが自然に増える器具がほしい」「今あるものでは少し合わない」など、現場で感じていることがあれば、それは器具開発の入口になるかもしれません。
詳しい実績や相談先は、この下にまとめています。

器具開発について、さらに詳しく見る方はこちら

企業・大学・専門職などとの開発連携は共同開発ページ、施設で必要な器具の要望は相談フォームからご連絡ください。

ご相談内容を確認したうえで、安全性、実現性、費用、開発方法などを個別に検討します。相談内容の製品化を保証するものではありません。

制作・監修:有限会社グローバルスタンダード 代表取締役 野口智行
2015年に運動器具の動作とパチンコを連動させた機能訓練用パチンコを開発し、施設での活用と器具の改良を続けています。特許第6719977号の発明者・特許権者です。
有限会社グローバルスタンダードのトップページ / 最終更新:2026年8月30日