介護施設のパチンコ導入判断

介護施設のパチンコは玉あり・玉なしどちらがいい?
音・臨場感・安全・運用を比較【2026年】

結論から言うと、玉あり・玉なしのどちらが正解かは施設環境によって変わります。 玉ありは実際に玉が動くため「パチンコらしさ」や臨場感を感じやすい一方、 スピーカー音を下げても玉に由来する物理的な音が残ります。 玉なしはその音と玉管理を減らせますが、利用者様によっては物足りなさを感じる可能性があります。

玉ありが合いやすい場面 広さや距離を確保でき、利用者様が玉の動き・音を含めたパチンコらしさを好む場合。
玉なしが合いやすい場面 同じフロアでテレビ・体操・制作などを同時に行い、静かさや玉管理を重視する場合。
最も大切なこと 「一般論」ではなく、施設の広さ・活動時間・利用者様・職員体制に合わせて選ぶこと。

玉あり・玉なしの違いを先に比較

以下は当社の機能訓練用パチンコの運用経験と施設ヒアリングをもとにした比較です。 利用者様の感じ方や施設環境によって評価は変わります。

比較項目 玉あり 玉なし
パチンコらしさ 玉の動き・音があるため、過去にパチンコ経験のある方には馴染みやすい場合があります。 液晶演出や操作は楽しめますが、玉の動きがないことで物足りなく感じる方もいます。
音 スピーカー音に加え、玉の打ち出し・盤面等への接触による音が発生します。 玉に由来する音を減らせます。ただし、スピーカー音や役物音などがあるため無音ではありません。
他レクとの併用 同じ空間で体操・制作・テレビ視聴等を行う場合、距離や時間帯の工夫が必要になることがあります。 玉音がない分、共用空間で使いやすい場合があります。
玉の管理 玉の散乱・紛失・誤飲等を考え、施設側の見守りや対策が必要です。 遊技球を使わないため、玉そのものの管理は不要です。
職員様の運用 玉の状態や周囲の確認を含め、玉なしより確認項目が増える場合があります。 玉管理がない分、運用項目を減らせる場合があります。
向いている環境 十分な広さ・距離が取れる、利用時間を分けられる、臨場感を重視する施設。 同一フロアで複数活動を行う、静けさを優先する、玉管理を減らしたい施設。
「静かな方が良い」だけで決めないことも大切です。 玉なしが運用上向いていても、利用者様が玉の動きや音を強く好む場合があります。 逆に、玉ありの臨場感が魅力でも、他の活動を妨げるほど音が問題になる施設もあります。

実際の施設では判断が分かれています

当社が施設様とやり取りする中でも、玉あり・玉なしの評価は一方向ではありません。 施設名・担当者名は、公表許可が確認できていない内容について匿名化して紹介します。

事例1|共用スペース

「玉の音で他のレクと同時に使いにくい」

ある介護施設では、体操や制作などの全体レクに興味を示しにくい利用者様へ、 別の楽しみと身体活動のきっかけを用意する目的でパチンコを導入しました。

一方、ボリュームを下げても玉の音が残り、他のレクを行っている最中には使いにくいという課題が出ました。 台の周囲にクッション材を置いても十分な効果を感じられなかったとのことです。

ただし同時に、玉なしでは面白みに欠けて興味が弱くならないかという懸念も挙がりました。

事例2|静けさを優先

他社の玉ありから、当社の玉なしへ

別の施設では、他社の機能訓練用パチンコを玉あり仕様で利用していましたが、 音が大きいことを理由に、当社の玉なし仕様をレンタル契約していただいた例があります。

このケースでは、パチンコらしさよりも、施設内で継続して使える静けさが優先されました。

事例3|広いワンフロア

「玉ありの方が臨場感がある」という評価

品川区内の障害者支援施設では、同じフロア内にリハビリ器具やテレビ等があるものの、 十分な広さがあり、活動同士の距離を確保できる環境でした。

その環境では、玉なしよりも玉ありの方がパチンコらしい臨場感があって良いという評価がありました。

3例から分かること

玉あり・玉なしの選択は、機械だけの問題ではありません。 部屋の広さ、他の活動との距離、利用時間、利用者様の経験・興味、職員様の運用体制によって答えが変わります。

玉ありは、ボリュームを下げても「玉の音」は残る

パチンコの音には、液晶演出などのスピーカー音と、 玉の打ち出し・盤面や部品への接触などによる物理的な音があります。 玉ありでは、音量設定を下げても後者は残ります。

そのため、「音量を最低にすれば玉ありでも十分静かになる」とは限りません。 音が重要な施設では、実際の部屋・時間帯で確認することが重要です。

※動画は音の傾向を比較するための一例です。機種、音量設定、部屋の広さ、床・壁材、周囲の活動等によって聞こえ方は変わります。

音そのものを詳しく確認したい場合は 介護施設のパチンコはうるさい?|音の確認ポイント もあわせてご覧ください。

玉ありを使うなら、防音は「台を包む」より運用設計から

施設から「クッション材を台の周りに巻いてみたが、あまり効果がなかった」という声もありました。 玉の物理音は複数箇所から発生するため、台だけを覆う対策で十分に下げられるとは限りません。

先に検討したい対策

  • テレビ・集団レク・静養スペースから距離を取る
  • 他の活動と利用時間をずらす
  • スピーカー音量を必要以上に上げない
  • 施設の安全基準に沿って、カーテン・吸音性のある内装・可動間仕切り等を検討する
  • それでも共用空間に合わない場合は玉なしを検討する

自己流で避けたいこと

筐体の通気部、配線、操作部等をクッション材などで覆う方法は、 機種の仕様や安全性に影響する可能性があります。 機械本体を自己流で密閉・改造するのではなく、設置場所・時間帯・仕様選択から調整するのが基本です。

安全面では「玉に由来する管理」が大きな違い

玉ありでは、玉が施設内へ散らばらないこと、紛失しないこと、誤飲につながらないことなど、 遊技球そのものへの管理が必要です。 玉なしでは、その玉に由来する管理項目を減らせます。

ただし、玉なしならすべての安全リスクがなくなるわけではありません。 台の安定、配線、車椅子・椅子の位置、姿勢、見守り、体調確認などは両方で必要です。

詳細は 介護施設でパチンコを安全に使うための対策 で整理しています。

玉の有無だけでなく「記録できるか」も導入判断に入れる

事例1の施設では、楽しみとして導入するだけでなく、 訓練前後を計測して能力向上につながるか確認したいという目的もありました。 一方で、足踏み回数を自動で把握できないため、職員様がマンツーマンで付けない環境では 実施量を記録しにくいという課題も挙がっています。

これは玉あり・玉なしとは別の問題ですが、実際の導入では重要です。 「楽しいか」「静かか」だけでなく、何回・何分行ったか、疲労感、姿勢、介助の有無、またやりたいかなど、 施設で継続して記録できる項目もあわせて考える必要があります。

当社が公開している記録・評価の考え方は 現場データ と 機能訓練用パチンコ で確認できます。

玉あり・玉なしの選び方|6つの確認項目

玉ありを検討しやすい条件

  • 利用者様にパチンコ経験があり、玉の動き・音を好む
  • 十分な広さや活動間の距離を確保できる
  • 他レクと利用時間を分けられる
  • 玉の散乱・誤飲等を防ぐ運用ができる
  • 臨場感を重視したい
  • 職員様が玉管理を含む運用を継続できる

玉なしを検討しやすい条件

  • 同じ部屋でテレビ・体操・制作等を同時に行う
  • 玉の物理音が他の利用者様の活動を妨げやすい
  • 玉の散乱・紛失・誤飲への管理を減らしたい
  • 職員様が常時マンツーマンで付くことが難しい
  • 静けさを優先したい
  • 玉なしでも本人が十分に楽しめるか確認できている
どちらか一方を「高齢者施設向けの正解」と決めないこと。 利用者様・空間・運用条件が変われば、同じ施設でも適した仕様が変わる可能性があります。

迷ったら、実際の施設環境で「音と反応」を確認

音は動画だけでは判断しきれません。 同じ機械でも、広いワンフロアと小さな共用室、テレビの近くと離れた場所では感じ方が変わります。 また、玉なしにしたときの利用者様の反応も施設ごとに異なります。

当社では無料デモをご案内しています。 実際の設置候補場所で音・利用者様の反応・スタッフ様の運用を確認し、 玉あり・玉なしの仕様は個別にご相談ください。

まとめ|玉ありは臨場感、玉なしは静けさ。最後は施設環境で決める

玉ありには玉の動き・音を含めたパチンコらしさがあり、 実際に「玉ありの方が臨場感がある」と評価する施設があります。 一方、玉の音が他レクと両立しにくく、玉なしへ切り替える判断をした施設もあります。

したがって、選択基準は「どちらが優れているか」ではなく、 誰が使うか、どこで使うか、何と同時に使うか、職員様がどう運用するかです。

GS

この記事について

有限会社グローバルスタンダードが、機能訓練用パチンコの導入・レンタル・施設ヒアリングをもとに作成しています。 施設事例は、公表許可が確認できていないものについて施設名・担当者名を匿名化し、 「実際に聞いた内容」と当社の一般的な説明を分けて掲載しています。

玉あり・玉なしの感じ方は利用者様や施設環境で異なります。本記事は医学的効果・安全性を一律に保証するものではありません。